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2007-10-23 Tue 22:53
さて……話していいものかどうか随分と考えた。
「全部失ったら、あの人のところへ逝けばいい」 彼女は穏かに微笑み、言っただけだった。 この現代社会ネットとは面白いもので、似たような境遇の人間を探す事はさして難しくはなかった。 「同じ痛みは解かり合える」などと、過去の傷を舐めあう付き合いがしたかったわけではない。むしろ同じような境遇の人間は現在どうやって精神を保って生きているのかを、知りたかったと言うのが探した動機だった。 そして知り合ったブログを持たない彼女の話を、許可を得て載せる事にした。こんな一例もあるって話だから。 夕方商店街へ出かければどこにでもいる、傍目には温かで楽しげでいつも家族で行動するような家庭の主婦……ミオ。 彼女が携帯電話を買ったのは32歳、長男が小学校へ入学する年だった。 学校の連絡用にとの夫の勧めもあり、ミオは嬉しさ半分、恐々と近所の電気屋で購入した。 数日間は説明書を読み試しては機能を覚えてゆく。そんな日々だったが半年も経たない内にある掲示板へアクセスし、書き込みを呼んでは楽しむようになっていた。 「現在の家庭に不満はなく、むしろ理想的だろう」 他人がそんな判断をするだろう家庭は彼女には表向きの物でしかなかった。彼女は昔結婚するはずだった男性への想いが、今でも心を大きく占めているモノだったからだ。 そしてその思いを隠しながら幸福な女を演じ続ける事に、精神的疲労からかミオは追い詰められ始めていた。 |
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| アダルトな世界への誘い |
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